今日のふとす

モットーは「毎日開店」。

細部

友達と話していたら、ときどきだけれど、

何かの流れからジブリの話になったりする。

どの作品が一番好きかだとか、どのシーンが好きだとか、

それぞれ好き好きに語りだしたりする。

そんなとき、多少の差はあるけれど、

ジブリをだれもが知っている」ということのすごさに驚かされる。

 

豊田市美術館へ『ジブリの立体建造物展』を観に行った。

まず、豊田市がなかなか遠かった。

電車を何回か乗り継いで、ようやく着いた頃には11時を回っていた。

館内は入場までに45分待ちとなっていて、その長蛇の列にぼくも加わる。

意外とスムーズに進み、ストレスなく入場できたけれど、

もちろん館内もおおいに賑わっていた。

 

今回の展示はジブリ作品の建造物に焦点をあてている。

というわけで、より詳しく知るためにと、

音声ガイドを使って回ることにした。

よく美術館で使われている人を見かけたことがあるが、

じぶんが使うのは初めてである。

音声ガイドで建築家さんの話を聴きながら、

作品内に登場する建物の絵やジオラマを見てゆく。

そんな人たちがぼく以外にもたくさんいるわけで、

人の間を縫うように進んでゆく。

 

建築のことも、ジブリのこともくわしくはないけれど、

細かいところまでリアリティを求める姿勢が、

あの世界観を作り上げてきたのだと感じた。

そして、ありふれた日常の中にあるものを大切にすること。

どれだけ架空の物語でも、

観る人に寄り添う作品を作ろうとする意思を細部である建物から感じた。

ぼくが観てきたこれまでのジブリの作品はどれも丁寧に描かれてきたのだ。

観る人の好き嫌いはあったとしても、

作り手はいつも、ものづくりにおける大切なことを忘れなかったのだと思えた。

 

館内を出ると、人の多さに呼吸を忘れてたんじゃないかと思うほど、

解放された気分になった。

とりあえず、観ることができたということにぼくは安堵した。