今日のふとす

モットーは「毎日開店」。

今という時間

ずっと観に行きたいと思っていた映画をようやく観に行ってきました。

映画はよく観に行く方だとは思うけれど、

ここ最近見たことがないくらい劇場にはお客さんがたくさん。

そんなささいなことへの興奮を隠しながら、

椅子に座るぼくは静かにそのときを待ちました。

そして始まった映画は、美しかった。

映像も、音楽も、物語も、とても美しかったです。

 

映画『君の名は。』の監督は新海誠さんです。

実はあたくし、これまでの新海監督の映画をおそらくすべて観ていて、

新作を待ち遠しくもすこぶる楽しみにしていた一人でした。

そんな新海監督の作品はどれも「時間」がテーマの一つにある気がしてまして、

今回の映画も共通していると思っています。

 

だからなのか、観ている最中からいろんなことを考えさせられます。

3時はおやつの時間だとか、急がないと遅刻しちゃう、

という普段の感覚の「時間」が、もっと深く、広く、遠くに感じられる。

不思議な気持ちにさせられるんですよね。

おもしろいことに、その不思議な気持ちをぼくは待っていた、

という自覚があるんです。

 

遠く離れていたことがいきなり目の前に現れる。

時空を超えたそれは大きな衝撃ではあるけれど、

同時に受け入れて前に進もうとする人の姿が浮き彫りになる。

その姿は恥ずかしくなるほどまっすぐで、

だけどいつの間にかじぶんを投影させ、一緒になって体も心も動かしている。

そしてその気持ちは、本当はだれもがもっているものじゃないかと感じさせられる。

このじぶんの中にもあるんじゃないかと。

限られた時間だからこそ、戻れない時間だからこそ、

今という時間を強烈に感じる物語が人にはあるのだと、

思わずにはいられなくなるのです。

 

もう一度観に行こうと考えてみても、

初めて観に行く以上のわくわく感がある。

ぼくの中では新海監督史上最高の作品です。