今日のふとす

モットーは「毎日開店」。

カエルの歌

カエルが鳴いていた。

朝早く起きて、なんだか気分がいいもんだから、

散歩に出かけると、どこからともなく聞こえてきた。

水田の中にいるだろうカエルたちは、

それぞれにじぶんの歌を歌っている。

街はすでに明るい。

東の空の端だけ桜色に染まっていて、

そんな景色を見るのは久しぶりで、

とても美しいと思った。

風の柔らかさも、道の静けさも、街の明るさも、

朝の散歩にはすべてがちょうどよかった。

 

カエルは朝を知っているのか。

知らないのなら、教えてやろうかと思った。

でも、たとえぼくの知っている朝を知らなくても、

カエルにだってカエルだけが知る朝が、

あるんじゃないかと思えてきた。

だったら教えてやることは何一つない。

逆に教えてもらいたい気持ちになってくる。

とりあえず今日は、カエルの歌を聴かせてもらった。

子どものころに歌ったカエルの歌とは全然違ったけれどさ。

ほんの少しだけ、

カエルの朝を知ったような気になる今朝。