今日のふとす

モットーは「毎日開店」。

好きなように絵を描いて

もしも今、図工の先生に、

大きな真っ白い紙を渡されて、

「好きなように絵を描いて」なんて言われたら、

ぼくは何をどう描くのかな。

子どものときと、大人になってからとでは、

描き方も描く絵も、全然違うものになるのかな。

 

今のぼくなら、描きたいものを決めて、

そのイメージに向かって描いてゆくのだと思う。

頭のなかにあるイメージに、

描いている絵をできる限り近づけようとする。

 

その理由の一つは、

その絵を見る人を意識するからだと思う。

少しでもいい絵だと思われたいとか、

なかなか味のある絵を描くヤツだと思われたい、

という気持ちももちろんあるけれど、

見た人が喜んでくれることが、

なによりもうれしいことだと知っているからだ。

 

でも、ほんとに小さい頃のぼくには、

そもそもそういう気持ちはなかったんだろう。

だれかに評価されたいとか、

人の喜びがうれしいなんて気持ちはなかったんだろうね。

ただただ手を動かす時代から、

周りの子たちの絵を見て、

じぶんの描いた絵と比べるときがやってくる。

そこで初めて、もっとうまくなりたいとか、

あんなふうに描きたい、って思うようになるんだろうな。

 

手を動かすことを恐れない。

比べることばかりが得意になって、

じぶんの手がおろそかにならないように。

揚げ足ばかりとることに気を取られて、

じぶんに手があることを忘れないように。

人の喜びにもいろいろある。

ちょっとした喜びもあれば、

めちゃくちゃな喜びもある。

だれかにめちゃくちゃ喜んでもらったり、

じぶんがめちゃくちゃな喜びを味わいたいのなら、

やっぱり、めちゃくちゃな何かが必要だと思う。

そしてその手は、めちゃくちゃな何かだって、

きっと作り出せるはずだと思う。