今日のふとす

モットーは「毎日開店」。

小さな好奇心

ここ3日間の白鵬の相撲がすごい。

素人のぼくが見ても、気迫が十分なのが伝わってくる。

なにより圧倒的に相撲が速く、強い。

今回の春場所以前の3場所で、白鵬は優勝を逃しているらしい。

そして白鵬は4場所連続で優勝を逃したことがないらしい。

その事実が圧倒的な強さを物語っているが、

今回にかける意気込みは半端じゃないことがわかる。

ってなことをアナウンサーの人が教えてくれた。

 

言っておくが、

ぼくは毎場所欠かさず相撲を見るような男ではない。

うちの親父が相撲を好きだから、

ぼくも一緒になって見ているだけなのである。

ちなみに親父も力士のようなおなかをしている。

それはどうでもいいのだが、

今場所は白鵬が鬼気迫る取り組みをしているので、

ぼくも観るのが楽しみになっているのだ。

 

そうやって小さい何かに注目してみると、

今度は相撲という競技全体がおもしろく感じるから不思議だ。

たとえば、関取は土俵に上がってからすぐに戦うわけじゃない。

四股を踏んだり、塩をまいたりする。

力水といわれる柄杓に入った水を口に含んでは、吐き出したりする。

土俵の中央に行き、互いに見合って蹲踞(そんきょ)をして、

再び四股を踏むために隅のほうに戻る。

戦う前にそれらのことを何回か繰り返す。

なぜやるのか、なんのためのものかはわからないし、

まったく調べていないのだけれど、

ルーティーンというか、一つの儀式みたいなものだと思う。

しかしこの儀式のようなものがあるからこそ、

一つひとつの取り組みの「いざ勝負!」となったときの、

会場の一体感や高揚感がすごい。

よくできているなぁと感じてしまったりする。

 

そして、もう一つおもしろいと思うのが「立ち合い」である。

ぼくが子どものときにやったような相撲の、

「はっけよーい、のこった!」で取り組みが始まるわけじゃない。

互いの呼吸が合った瞬間に、相撲は試合開始なのである。

そのときにただ闇雲にぶつかることはほとんどなく、

それぞれの力士は作戦をたてているらしい。

相手に応じて作戦を変えることもあれば、

じぶんのやりたい相撲を貫くこともあるだろう。

そんな互いのやりとりが、

一瞬ともいえる立ち合いの攻防のなかにある。

ぼくは最近になってそこらへんがおもしろくなってきたのである。

 

ま、そんなわけで、

相撲は終盤だし、プロ野球は始まったし、

明日からも何かと楽しみだ。

なにがきっかけになるかわからないが、

じぶんの好奇心がときに広い世界へと導くことがある。

そんなとき、じぶんのおもしろさをつくるのはじぶんなんだと、

あらためて感じるのだ。