今日のふとす

モットーは「毎日開店」。

史上最低

フジテレビで放送される月曜9時からのドラマを、

通称「月9」と呼ぶ。

今クールの「月9」は、

『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』という、

なかなか長いタイトルのドラマだった。

以前このドラマについては触れたこともあるが、

第1話を観たときに、「この作品を最後まで観続けたい」と思った。

なぜなら、誰の目も気にせず勝手に語らせてもらうとして、

「作品を作る人たちの本気を画面から感じた」からである。

作品に関わる人たち一人ひとりが一つの作品を本気で作り上げようとしたとき、

それぞれの想いと技術が目には見えないエネルギーとして何層にも重なり、

物語の空気感として画面から伝わることがあるとぼくは思っている。

 

そして、数々の名ドラマの脚本を手がけてきた、

脚本家・坂元裕二さんの今回の脚本がとてもいいなぁと思った。

何気ない会話が身近に感じられて、

「こんなことあるよね」と思う。

時間や環境によって人が変化していく姿を見せられ、

「こんなことあるのか」と思う。

一つの言葉に震え、一つの言葉にえぐられ、

観てるこちらの想いも一緒に揺さぶられてゆく。

そんなふうにぼくは毎週楽しみだったし、

毎週楽しませてもらっていた。

 

 

そんな今回のドラマが「月9史上最低の視聴率」だったそうな。

そのニュースをYahooのトップ画面で見たとき、

ぼくは「よし!」と思った。

史上最低視聴率で結構じゃないか。

製作側としてはそうでもないか。

でも、ぼくとしては、

じぶんの目で見て、感じて、このドラマが好きだと思えたじぶんに、

「じぶんいいねぇ!」と思った。

何かを好きだと思うことは、

「それを好きなじぶんを好きだ」と肯定することだと思う。

周りがどう考えようと、何を言おうと、

じぶんの好きには関係がない。

じぶんがいいと思うものを否定することは誰にもできない。

今回の「月9」に関わったすべての出演者、スタッフ、関係者の方々に、

ぼくは最大の賛辞と拍手を心から送る。