今日のふとす

モットーは「毎日開店」。

起き上がるには

たとえば本を読んでいると、

次第に体勢が変わってくる。

椅子に座って読み始めても、

やがてソファかベッドに座っている。

ちょっとしたら、ごろんと横になり、

気がつけば眠りについている。

そういう休日を過ごすことが嫌いじゃない。

 

たとえば久々に訪れた街を歩いて、

この建物は変わらないなぁと思ったり、

こんなのができたんだと思ったりする。

その一つひとつが新鮮で、

新鮮だと思えることが素直にうれしかったりする。

 

たとえば美術館に行ったり、

映画を観たり、小説を読んだり、

いろいろと飛び込むこんでみる。

わからないことがあるし、逆に増えるくらいだけれど、

それでもいろいろ感じていたい。

そんな小さく思えるようなことがいくつも集まって、

ぼくという人間がここにいる。

 

こうして書いていると、じぶんが見えてくる。

きれいごとを書いても、嘘を書いても、

じぶんにだけは見えてくる。

いろいろなことに慣れてしまって、

いろいろなことに不感になって、

じぶんのことをただただ嫌いになっていく。

そんなところから起き上がるには、

ぼくの中にもある、小さなものに目を向けていくことだ。

だれの中にもある、ことばで語る必要のない何かを感じることだと思う。