今日のふとす

モットーは「毎日開店」。

幸せになる勇気

どうやら明日は寒いらしい。

さきほどから強い風が窓を叩く音と共に、

家の軋むような音が聞こえてくる。

気温などよりも、風が冷たいかどうかで寒さは決まる。

それはここ最近になって気づいたことである。

明日はとある催しの駐車場係に任命された。

強く冷たい風が性懲りも無く、

我々を弄ぶかのように吹きつけることが予想される。

考えただけでも身震いするが、

万全の防寒対策で望むことにする。

 

さて、ここのところ読み始めた本、『幸せになる勇気』の話だ。

3年前に発売され、アドラー心理学を世に広めたベストセラー本、

『嫌われる勇気』の続編である。

ぼくは『嫌われる勇気』を読んで、

アドラー心理学のすごさ、おもしろさに衝撃を受けた一人だ。

だけれども、その衝撃がなんだったのか、

断片的なものしか頭に残っておらず、

曖昧な記憶でアドラーを語ることもしばしばだった。

 

前回の「嫌われる勇気」と同じく、

今回も青年と哲人という二人の人物の会話だけのやりとりで、

アドラーの様々な教えが描かれてゆく。

青年は哲人を論破しようと躍起になり、

哲人はアドラーの思想をもって、その論破をするりとかわすのだ。

アドラー心理学と出会い、衝撃を受けた青年が改心したところまでが前回の話。

その教えを実践していくなかで、たくさんの壁にぶつかり、

アドラーを捨てるか否か」という岐路に立った青年が、

3年ぶりに哲人のもとに訪れた日が今作では描かれている。

 

「人々はアドラーの思想を誤解している」

そんな話から始まる哲人の話は、

前回よりもさらに具体的に、より深く、

衝撃や発見が随所にある。

漠然としていたぼくの散らばった点の理解が、

ゆっくりと繋がり、線になっていくような感覚を、

読み進めていくほどに味わえる。

そんな学ぶことのおもしろさが詰まっているのだ。

 

ぼくは「人間理解」にこそ、

アドラーの教えのおもしろさがあると勝手に感じている。

その教えを学ぶたびに、じぶんと向き合うことや、

他のだれかと向き合うことがおもしろくなっていく感覚がある。

人間とは切り離せない「愛」とか「幸せ」とか、

わかっているふりはできても、全然わかっちゃいない。

それらの形のないものへの本当の理解という階段を、

勇気をもって一歩一歩登ろうとするとき、

じぶんに寄り添い、じぶんを後押ししてくれる一冊だと思う。