今日のふとす

モットーは「毎日開店」。

お寿司

握る男」という小説を読んでいる。

まだ序盤だけれども、文字通り寿司の話でもある。

読んでいると寿司が食べたくなる。

そんなことはまったく知らない親父が、

「寿司を食いに行こう」と言い出した。

ぼくも勇んで「賛成!」ということで、

今宵は家族3人でまわらない寿司屋へ向かった。

前はときどきお邪魔していた、馴染みの寿司屋さんだ。

 

ぼくは今回、寿司の食べ方というのをグーグルにてざっと調べてきた。

その結果「好きなものを好きなように食え!」というところに、

食べ方の結論はおさまった。

だけどもここはひとつ、光り物から徐々に味の濃いネタを食べてゆく、

いわゆる「寿司の食べ方」というやつにチャレンジしてみようと決めていた。

そんなわけで、最初の注文。

ぼくはコハダとしめさばを頼んだ。

醤油はネタに少しつけていただく。

手でそのまま食べるとき、ネタに醤油をつけるのは案外むつかしい。

なので寿司をつかむときに横に倒してから寿司をつかむ。

そうすると醤油につけやすくなる。

そしてネタを舌に乗せるようにして口にほうりこむ。

そんなふうに、ざっと調べたうんちくをかたっぱしからやってみた。

ほー、こういう味わいになるのか、

などとわかったような気になって、それなりに楽しむ。

つづいて、ひらめにかんぱちを頼む。

これまた同じような食べ方で食べる。

ほー、ひらめはかなり好きだな、とか、えらそうに思ったりしてみる。

そしてその後は、ねぎとろにぼたんえび、あまえびなどの好物を追いかけた。

 

久々にお寿司というものを食べたけれど、

「本当においしい食べ物だ」と、感動しながら食べていた。

ぜいたくをさせてもらえることとか、

寿司をおいしいと感じれることとか、

お寿司屋さんがいてくれえることとか、

ぼくはいろんなことにけっこう真剣に心の中で感謝していた。

帰り道の多少の渋滞なんて、へでもなかった。

それくらいごきげんなじぶんが、

お寿司を食べたことによってつくられていた。

また食べに来られるように明日からもいろいろがんばろうと、

普通のことを普通に思ったのだった。